生きる道

2002年10月12日
今社会人として頑張っている友達と、1時間ほど電話をした。

彼は昨年の就職活動で、記者を目指して頑張っていたが、残念ながら願いは叶わず、某教育会社に入社した。

でもまだ記者になる夢は捨てておらず、「今の会社はあくまでもつなぎ」だと言っていた。
続けても2年、だとも。
実際、この前の新聞社秋採用も、僕と一緒に受けていた。

しかし最近、彼の心境に変化が起こっている。

今の仕事に、やりがいを見出し始めたのだ。

最近電話していても、「ウチの講座を紹介して、それが受講者の可能性を切り広げられれば、とても嬉しい」「ウチの会社、やめる人も多いけど、実力があればすぐに昇進できるのでやりがいがある」などと、愚痴が目立った以前と比べてポジティブな発言が目立つ。

そして今日、「最近、自分が記者になりたいのかわからん」という言葉が飛び出した。


僕は、複雑な心境だった。

いや、彼が今の職場で頑張る理由を見つけているのはいいのである。
ましてや、記者志望の戦友を失うなんてのは、どうでもいい。

ただ。

彼の今いる場所が、こうも彼の記者への願望を薄めさせているのかと。


僕は、彼は記者に向いてると思っている。
大学に入学してからだからおよそ5年、彼と交遊しているが、その頭脳明晰さと社会問題への関心度、そして行動力は、間違いなく記者にピッタリだ。

だからこそ、彼が就職活動で記者を目指すと分かった時、僕は素直に嬉しかった。
心から応援しようと思った。

その彼の記者への想いが、段々と消極的になっている・・・。

毎日、終電近くまで働いている彼。
会社以外のことを考える余裕がなくなっているのは確かだろう。

それに加えて。

先ほども言ったが、彼の会社はやめる人が多い。
曰く、「社員ははっきり言って使い捨て」なんだそうだ。

「一生のスパンを考えた時、果たして今の職場は、これからもいるべき場なん?何か違うように思えるけど・・・」

僕はこう彼に問いかけた。

「確かに先輩はようさん辞めていくし、○○の言うことは当たってると思う。けどね・・・」


僕の意見を肯定しつつも、明らかに迷いを感じさせる答えだった。
「まあ、あせらずに、ゆっくり考えたらええよ」

その言葉を最後に、僕らは電話を終えた。
彼の生きる道は、果たして記者なのか、それとも現在の職場なのか。

彼には是非とも記者になって欲しいとねがっている僕だが・・・。


自分の生きる道をさて置いて、僕もまた、迷う。

明日はサンガ対レッズを見に行くぞwit○ゃけ氏



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