お葬式

2002年8月15日
そういえばこんなタイトルの映画ありませんでしたっけ?
伊丹十三監督の。
おぼろげに、見たような記憶がある。


この二日間は、バタバタしていた。

お葬式。

ひいばあちゃんがあの世へ行ってしまったのだ。

入っている老人ホームで、風呂からあがろうとしたときに突然倒れ、それから数時間もしないうちに息を引き取った。
享年97歳。


皆、ひいばあちゃんはまだまだ生きると思っていた。
実際、悪いところは何もなく、元気だったのである。
100歳は余裕で超えるだろうと皆で言い合っていたのに。
残念ながら100歳まであと3年で死んでしまったひいばあちゃんだけど、間違いなく、天命を全うしたと僕は思う。
何の前触れもなく訪れた人生の終結点。
苦しみにのたうちまわることもなく、あの世へ。
少し語弊があるかもしれないが、「いい死に方」をしたように思う。
天命を全うしたものだけに与えられるような。

実際、ばあちゃんの死に顔は、とっても安らかだった。


最後のお別れまで、涙はなかった。
でも、気にならなかった。
みんな、暖かい目で、ひいばあちゃんを送り出していた。
自らが人生を立派に務め上げた末のばあちゃんの死に、納得したものを感じて。

今までの、じいちゃんの死、おっちゃんの死、いとこの死は、みんな「志半ば」といった感じで、会場は涙であふれていた。
それとは対照的な、今回の雰囲気。
こういうのも、ありだ。


ひいばあちゃんへ。
天国で、50年前に先立たれたひいじいちゃんを早く見つけてね。

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